2026/07/07
「第34回日本乳癌学会学術総会」に参加してきました(濱岡)
こんにちは。
乳腺・甲状腺・内分泌外科、岩上研究室所属の濱岡 武(はまおか たける)です。
今年もやってきました。日本乳癌学会総会✨
前日の夜にせっせと準備をして、やる気満々で準備していた濱岡ですが、
当日はあいにくの雨。どころか台風。
6月25日木曜日午前8時30分東京発ののぞみ号から見える大雨の東京を尻目に、「これは…帰れるのか?」という一抹の不安を抱えながら、さらに大雨の京都に降り立ったのでした。
初日
河村千登星先生「研究奨励賞受賞公演」
せっせと会場に向かうと、もう何度も表彰されて慣れているのか、落ち着き払った河村助教の様子が。
さすが大先輩。発表もお手のもの。
田宮先生のお言葉を引用され、「ヘルスケアサービスリサーチ」はどうあるべきか。という問いから、「乳がんサバイバーの健康」というテーマに至るまでのはなしや、他の研究に関する説明もされ、
ご自身の研究の世界観をふんだんに盛り込んだスライドで聞いている私もワクワクするような内容でした。
私も自分の研究テーマをこうやって膨らませていきたいものです。
2日目
2日目は朝一から参加してやるぜ!
と思っていたのですが、
「サッカーW杯 日本 vs スウェーデン」
の欲に負けて、9時半まではホテルにて観戦。
10時15分から見たいセッションがあったので1対1でデッドヒートのスウェーデン戦を惜しみつつ会場へ。
(日本代表決勝トーナメント進出おめでとうございます!)
ランチョンセミナー、せっかくなので主催の佐治先生が座長を務められる「ランチョンセミナー15 Tucatinib in HER2-Positive Metastatic Breast Cancer: from biological rationale to clinical practice and future directions」
を聴きにいくことに。
演者はGiampaolo Bianchini先生。
ミラノのSan Raffaele Hospitalから来られたトランスレーショナル研究の大家。
内容はざっくり言うと、
新薬ツカチニブ(HER2チロシンキナーゼ阻害薬)によって、細胞膜表面のHER2が安定化され、表面への発現が増える→HER2をターゲットとする交代薬(トラスツズマブ)との相性がいい!
というものでした。
私の指導をしてくださっている河村大先生からの
“1学会1質問“
の教えに従い、渾身の質問をぶつけてみました。
長いので要約すると、
私「このツカチニブ、トラスツズマブと相性がいいんだったら、トラスツズマブのADC(トラスツズマブに抗がん剤をくっつけたお薬)であるT-DM1も相性がいいんじゃないですか?」
Bianchini先生「ツカチニブは膜表面のHER2は増やすけど、Internalizationは減るんじゃないかと思ってる。T-DM1は細胞内に入らないとペイロード(抗がん剤の部分)を切り離せないから、そこがアンチシナジーになってるんじゃないかな」
とのこと。めちゃくちゃ腑に落ちました(ムズカシイケド)。
3日目(最終日)
3日目は朝から個人的に参加しているJTOP(Japan Team Oncolgy Program)の企画の打ち合わせがあり、寝ぼけ眼をこすりながら会場へ。
岩上将夫教授シンポジウム講演
打ち合わせを終えてシンポジウム会場に辿り着いたところでちょうど我らが岩上将夫教授の講演が開始。
最初のスライドで「乳がん研究チーム」が発足していることを知り大喜びの濱岡でした。
発表内容はレセプトデータとリアルワールドデータの間のギャップを埋めるのは難しいという内容(端折りすぎでごめんなさい)。
岩上先生の次はあの康永秀生先生。
レセプトやDPCデータを用いてできることや、疫学研究者と臨床医のコミュニケーションのとり方など、ペーペーの私でも理解できるようなわかりやすい発表で感動しました。
隣の河村先生はもっと感動していました。笑。
座長の坂東先生、相良安昭先生、がん研の小西先生ともお会いできてデータサイエンスの魅力に取り憑かれた濱岡でした。
最後に
このような長文・駄文を最後まで読んでくださりありがとうございます。
今年の乳癌学会は例年になく実りの多い会でした!
今回の経験をこれからの大学院生活に大いに役立てたいと思っております。
この度はお休みをいただいて貴重な機会をいただきありがとうございました。
濱岡 武
